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ザオシャンハオ!北京 その58 [北京]

この日の私の出で立ちは・・・・

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例のウールの長袍(チャンパオ)風のコート。その下に薄いダウン、その下にカシミアのセーター、その下にフリースのシャツ。頭にはポーランド製のウサギの帽子・・・・

重装備です・・・長袍の下から冷気が入らないように、腰には、濃紺の着物の腰紐(!)を締めています・・・・笑

完全にどこかの民族衣装です。笑

久しぶりに、脳内ドラマ!

あの日、侍従に紫禁城へ連れて行かれた日から、もう、3年が経とうとしていました。

私は、今は、あの古い宮城から連れ出されて、北京郊外の原野で、馬に乗る人たちに監視されていいます。

彼らは、馬賊と呼ばれ、自治とともに、今では外国人相手に、盗賊までしてるありさまです。

私は、もはや日本語を一言も話さなくなっていたので、誰もあえて、国籍を問いただしはしませんでしたが、やはり冷たい空気が、そこには流れていました。

私はある日、「長城に行かずは、好漢にあらず」で名高い、万里の長城のひとつ、八達嶺にいました。

私のいる馬賊は、何かの密約があって、敵対するはずの旧清国の官吏とのつながりがあるようで、今日も、その情報の引渡しに、北京と、匈奴を仕切るこの境界まで来ているようでした。

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私は、長城の上に立ってはるかに、北方匈奴側の原野を見渡しました。

「こんな、さびしいところに、私はいるのか・・・それに比べて、旧清国側には、こんな山奥にもかかわらず、ところどころに、民家が見える。」

と思っていました。

そのとき、誰かが私に声をかけてきました。

「小K。こんなところにいたとは・・・・あなたを探しましたよ・・・・」

それは、3年前に日本へお送りした、十親王さまでした。

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「十兄!なぜ、このような、危険極まりないところに、帰ってきてしまったのですか!

馬賊や侍従の手下に見つかっては大変です!清国側からは、丸見えなのですよっ!」

私は、動揺して、そして、もう、このときには十兄が、私を探しにわざわざ、こんなところまで来てくださったことに気づいていました。

「大丈夫です。小Kを、日本へ連れ帰るために、私はここまできたのですから。

今は、あの侍従も倒れ、日本軍関係者が、馬賊とも何らかの取引をしているようです。

あなたは、今日、ここを去るのです。」

私は、

「それで、十兄は、いかがなさいますか!

(軍が関わってしまっては)もはや、このまま日本へ帰ることなど、想像することさえ、難しいのに!」

十兄は、だだ、にっこりと笑って、私の帽子を指差して

「よく似合っている。」

とだけ言いました。

脳内ドラマ  終了~

 


2009-05-14 11:35  nice!(24)  コメント(6)  トラックバック(0) 
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コメント 6

nano

少々悲劇に傾きかけてますねヾ(´▽`;)ゝ
by nano (2009-05-14 16:06) 

Akira

素敵ないでたちでw
重装備なんですね~
そんな風には見えませんが^^;
by Akira (2009-05-14 23:09) 

koji

nano さん。
まいどです!コメントありがとうございます!
はい~
なぜか、万里の長城→馬賊→記憶喪失→はいからさんが通る
が脳裏にこびりついてしまって・・・笑


by koji (2009-05-16 10:01) 

koji

Akira さん。
まいどです!コメントありがとうございます!
ふふふ~ありがとうございます。
強力に重装備ですよ!
腰紐で、腰を固定した時点で、周りのツアーの人が、
「この人、まじで、この坂道を登る気だ・・・・」
と思ったはずです。笑
by koji (2009-05-16 10:03) 

やまがたん

銅の箱 もらいまーーす^^

本日もポチポチポチっとオウエン☆
by やまがたん (2009-05-17 09:43) 

koji

やまがたん さん。
まいどです。いつも応援、ありがとうございます!
やっぱり銅の箱しか、出ないんですかね・・・汗
わたしも、応援に向かいます~(^o^)丿
by koji (2009-05-18 13:19) 

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