小袿 [着物]
ずっと昔に、香港で、旗袍(チーパオ)、いわゆるチャイナ服用の布を買って、小袿を作ったのですが、
その当時は、縫い物もそんなに、上手ではなかったし(笑)、
絹、錦っぽい生地なのに、ミシンで、仕立てていました!
さらに、使われている染料の関係か、なにか変な臭いもあったので、洗濯機(!)で、絹なのに丸洗い(!)、という、恐ろしいことまでしていました。
当然、表と裏の生地の収縮率の違いで狂いが出るし、表地の組織の関係で、表面にたるみが出たりして、着用できないものになっていたので、
一度全て、ばらして、手縫いで仕立て直すことにしました。笑
上の写真は、一度、ミシン縫いを丁寧にばらして、水洗いし(!)、アイロンをかけたところです。
何度も洗っているので、生地はもうかなり萎えてきて、やわらかくなっています。
はい!完成。
縫っている中間の作業の写真がないのは、このような形の小袿の場合、身頃を4つ縫い(表裏の身頃4枚で一気に縫う)なので、
印付けなどの準備さえできれば、結構一気に仕上がってしまうので、
写真を撮っている暇がなかった・・・んです。汗
袖口のアップです。表は、クリームっぽい金に華紋で、裏は、抹茶緑です。袖口は大袖なのですが、適当にしつけが掛けてあります。汗
これ、旗袍(チャイナ服)の生地で、錦椴というらしいのですが、相当、派手です。
小袿は、袿を重ねた上に羽織る略礼装的なものなので、
このぐらい豪華な方が、いいような気がします。(^^ゞ
略礼装といっても、空蝉の義理の娘、軒端の荻が、義母の前で、単2枚の上にだらしなく”小袿”を引っ掛けて・・・というくだりがあるくらいなので、割と内輪のものであったとおもいます。
今回の仕立て直しで、前身ごろのみ幅を、前回より広く取ったので、もう少し羽織りやすくなったと思います。
古式は、正座ではなく、立膝なので、そのように座っても、前のあわせが深いので、すっぽり立てた膝も覆うことができます。
これ、いつ着るの?と思っていらっしゃる方、
当然、来年の正月です!(^o^)丿
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仕立ても綺麗に出来上がってますが
色褪せてないように見えるのは、これまでの
保存がよかったのかな?鬼に笑われても
来年が楽しみになりましたねw
by nano (2009-07-17 14:45)
ホント、豪華ですね~
さぞお似合いなのかとwww
ちゃんと水洗いまでしたんですね^^;
これからはきっちりと手入れしないとw
by Akira (2009-07-17 23:47)
豪華な生地で綺麗に出来上がっていますね。
素敵ですね。
by yukitan (2009-07-18 00:27)
やはり、着られるのですか!話は変わりますが、『きもの検定』1級で今回『源氏物語』から出題されるらしいです。空蝉がなんで空蝉というか分かったところです。ただし、出題の方は(桐壺)だけですが。
by whitered (2009-07-18 07:50)
nano さん。
まいどです。コメントありがとうございます!
仕立てあがった写真は、蛍光灯の下のなので、
コントラストが変わってしまいましたが、
実際の色は袖の色が近いです。
何回か水洗いしたので、初めのころよりは、色落ちしたかもしれないです。汗
すべては、正月のために・・・笑
by koji (2009-07-20 10:29)
Akira さん。
まいどです!コメントありがとうございます!(^o^)丿
なかなかですよね?
個人的にはいいんじゃない?と思っています。
水洗いは、ネットに入れて、洗濯機の標準コース(!)で・・・
また、無謀なことしていますね。笑
by koji (2009-07-20 10:31)
yukitan さん。
まいどです!コメントありがとうございます!
今回は布を裁断しなくてもよかったので、
割と簡単にできました。
布は、さすが中国服用のものだな~とおもわせるものでした。汗
いろいろな意味で、すごいです。
by koji (2009-07-20 10:34)
whitered さん。
まいどです!コメントありがとうございます~
もちろん、着ますよ!
着るためにつくっていますし。笑
でも、実用的なものじゃないですよね~!笑
「きもの検定」は気になっています。
桐壷の場面で、着物に関する場面って、あったかなあ~と、
今、思い返しています。
他の女御にいじめられて、衣服の裾が汚物で汚れてしまった・・・
っていうところが印象的ですが・・・
時代考証からすると、どうやら、今のイメージの裳唐衣姿ではないようですが・・・
きものって、本当に面白いですよね~(^o^)丿
by koji (2009-07-20 10:41)