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西へ東へ 東京編 その23 [西へ東へ]

明治神宮の続き。

tokyo127.jpg

神宮北側の、公園のようなところからみた、ドコモのタワー。

ちょっとニューヨークのエンパイヤーステイト・ビルディングか、クライスラービルディングの雰囲気がありますね。(装飾的には、ケイタイ電波塔が立っているんですけど。汗)

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明治神宮宝物殿の門です。

宝物殿は、明治天皇や、昭憲皇后縁の品が展示されているそうです。

私は、入りませんでしたけど、きっとあの伝説の、昭憲皇后の小さな絹の沓があることと思われます。

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宝物殿、門の柱飾りです。雅楽面のような装飾があります。

建物は、正倉院の校倉造に似ていました。1921年(大正10年)の建築です。

脳内ドラマ~

一通り、東京の観光地も回って、最後に東京で一番大きな神社におまいりすることにしました。

この明治神宮です。

この日は、A美さんも一緒に来てくださいました。

二人で、広大な神宮を歩いていると、A美さまは、

「このあたりは昔、荒れ地でだったそうよ。

そして、神宮にふさわしく、檜や杉を植樹しようという話があったのでけれど、

その当時の学者は、地形や地質気候に合っていないので、伊勢神宮のようにはなりますまい。

広葉樹、常緑樹を混在させて植えた方がいいのでは・・・といって、押し切ったそうよ。

そのときに、日本全国、朝鮮半島、台湾から、さまざまな木が寄進されて、植えられたのだけれど、

気候に合ったものだけが、今もこうして森を作っているそうなの。」

私は、一見すると、自然の森のように見える明治神宮の杜をみて、

「そうやって、いろいろな人の思いで、作られた場所なんですね・・・

私、自然発生的に、太古からそこにいらっしゃる神様の土地に住んでいるものですから、

どうしても、明治神宮には違和感を感じてしまいますけど、

きっと若いお宮なんですね・・・

これから、少しずつ、種を飛ばして、根付いたりして、森も本当の”杜”になっていくのかもしれませんね。」

と正直な観想を言いました。

A美さまは、

「明治になって、明治天皇と、昭憲皇后は、

どうなっていくんだろう、私たちは、そして、この国は・・・

と、思っていらっしゃったかもしれないわね。

私たちは、まだ荒地に立っているのよ。表面は、割ときれいになったけど、心は、まだ、広々とした何もない荒地のままだわ。

人は、すぐに易い方に流されてしまうから、こうしてここに来ると、

まだまだこれからだ、っていう気にさせられるのよね。

私たちの植えた木はどんな森に育っていくのかしら・・・

それでも、今だけは、小さな2本の若木でいたいわねぇ・・・」

といって、ゆっくりと明治神宮の本殿のある方を見ていらっしゃいました。

私に比べて、これから、まだまだいろいろ大きな出来事が起こりそうなA美さま、

私もこれから、いろいろな出来事がありそう。

それでも、こうして、境遇の違う二人が、ぼんやり未来の不安に思いをはせていることが、

なんだか、とても貴重な一瞬のような気がしてならなかったのです。

脳内ドラマ、でした。


2010-06-17 10:51  nice!(18)  コメント(4)  トラックバック(0) 
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コメント 4

nano

明治神宮宝物殿の門って
和風な感じと少し違いますね?
by nano (2010-06-17 14:30) 

koji

nano さん。
まいどです!コメントありがとうございます~
よく見ると和風なんですが、
和洋折衷かもしれないです。
葺かれている瓦は、和様なんですけどね・・・
確かに、いわゆる、”御門”とはとは違った趣ですよね。
by koji (2010-06-18 10:26) 

Akira

宝物殿は入ったことなかったなぁ…

神宮の杜って、そういう経緯で作られたものだったんですね。
by Akira (2010-06-19 11:32) 

koji

Akira さん。
まいどです!コメントありがとうございます~(^o^)丿
あそこの宝物殿、本当は入ろうかと思っていたんですけど、
どうしても、踏ん切りがつかなくて・・・
下調べしていけば、きっといろいろ興味深い物があると思うんですけどね・・・
明治神宮の杜って、人工の森みたいですよ。
それでも、100年ぐらい前に、植生がどのうよになるか、考えて、いえられているので、かなり自然ですよね。
そういう感覚を持った人がいたことも、驚きですよね。
by koji (2010-06-19 12:29) 

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