西へ東へ 大阪編 その30 [西へ東へ]
大阪歴史博物館の続き。笑
今度は、女官編です。汗
前の記事で、10階には、難波宮の大極殿の一部が、実物大で再現されていると書きましたが、
こんな感じです。
・・・・汗。すごくないですか?!
それでは、御帳台の前で威儀を正している、命婦さんから見ます。
頭は、宝髻という形に結われています。クールです!
紫の夾纈染めのような大袖を着ています。紕帯(そえおび)は、刺繍が施されていて、
領巾(ひれ)を肩にショールのように掛けています。
御帳台の向かって右側の命婦の裾。
前回行った時も、死ぬほど気になっていた部分が、解明されていました。笑
なにが気になっていたかというと、裙(うわも)が、巻きスカート式だと、説明には書かれているのですが、その巻き終わりが見当たらないので、
どうやって巻いているのだろう・・・と思っていたんです。
ちなみに、当時の中国、唐では、女性の長い長い裙は、前であわせて、胸のあたりで、帯でとめています。
現代の朝鮮半島のチマチョゴリも、似たような形式の衣装ですが、後ろ合わせで、古式の場合は、やはり、胸高に細い帯で裙をとめています。
どちらも、プリーツのようなひだを取っているのですが、胸高につけています。
この、難波宮の女官の着装を見ると、腰の辺りに裙をつけています。
そのため、かなり長く、床に裾を引きずっています。
そして、気になっていた、合わせですが、な、なんと、
前後二つに裙が分かれていました。汗
後の世には前裳、後裳という記述が現れてきますが、このような着装を見たのは初めてです!
どこから、調べてきたのか非常に気になりますが、誰もいないので、尋ねるわけにもいかず・・・
どうしてなんだろう~と思っていました。笑
ちなみに、唐五代の女性はこんな感じに着ています。
私は、難波宮の女官たちも、こんな風に着装してたのではないかと思うんですが、
どうでしょう?だれも、そんなこと言わないけど、あんなに長く、裙を引きずって沓をはいて歩くのは、ちょっとおかしいような・・・
居並ぶ女官達です。翳(さしば)を持っています。
ランクが命婦よりおちるので、裙には模様なしです。生地にも地紋はなしです。
袖も筒袖で、作業がしやすいようになっています。背子(チョッキ)を着て、領巾を肩に掛けています。
この展示・・・・本当に気になって気になって・・・・笑
ここに、1時間ぐらいいたと思います。汗
縫い方とか、形状とか、生地、着装とかを見ていると、本当に時が経つのを忘れてしまいます。汗
この一式、全部、自分の部屋におきたいぐらい、すごくいい眺めです。(そんなに広くないけど。汗)
勿論寝台は、御帳台で。笑
どこまでも、どこまでも、夢が膨らむ、大阪歴史博物館10階です。
大阪にお越しの際にはぜひ!私のオススメです~(^o^)丿
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こんにちは。興味津々のkojiさんが、太極殿の中をウロウロ見回っておられる様子を想像しました。楽しんでおられるのを想像して、楽しませてもらいました。この頃の時代考証は難しいでしょうね。ひょっとしたら、外へ出る時と、室内の着付けが違うのかもしれませんね。あてずっぽうですが。
by whitered (2010-07-12 13:49)
刺繍の豪華さも目を惹きますね♪
位によっても格段の差が出るんでしょうね
by nano (2010-07-12 15:37)
ホント、豪華だし、イロイロ気になりますね~
文献でしかわからないでしょうし、時代とともに変わってしまっているものを再現するって、ホント大変なんでしょうね。
by Akira (2010-07-13 00:36)
すごい、壮大に作られてますね。
これが10Fにあるってのいうのも驚きです・・・。
金かかってるわ~^^;
by もももんがが (2010-07-14 11:24)
whitered さん。
まいどです!コメントありがとうござます~!
ここ、本当に気になりますよね・・・笑
時代考証でいうと、やはり完全な実物がないので難しいと思います。
私は考えもしませんでしたが、
whitered さんがおっしゃるように、確かに、着付けを変えていたかもしれないですね!
江戸後期の女性が外出するときに端折っていたみたいに・・・
私は、人が着るものは、どうしても、着て動くことを想像してしまうので、
近隣の国の着装法を考えると、日本だけ独自っていうのも・・・とか、
島で隔絶されていたので、物(裙)は直で大陸から来たけど、着装法は伝えられなかったのか・・・とか、やっぱり考えちゃいますね~
楽しいけど!
by koji (2010-07-15 10:28)
nano さん。
まいどです!コメントありがとうございます!
はい。そうみたいです。
高貴な人の目に触れやすい女官はかなり豪奢に着飾っています。
目の保養という点では、本当に。
ちょっと遠景になってしまう女官は、
礼儀は尽くしているけど、細かいディテールは見えないので、
そんなに高級なものはきていないですね。笑
”位=高貴な人への近さ”だったと思うので、その辺の礼儀の付け方が
衣装のランクに反映されていたのかもしれませんね~
by koji (2010-07-15 10:32)
Akira さん。
まいどです!コメントありがとうございます~(^o^)丿
ね。ちょっとこだわりすぎかもしれないけど、
装束系好きなんだもん。笑
この時代に近い、装束の平面図や、断ち切り図とか、実は持っているんだけど、実際に、人(人形)がきていると、は~なるほどね・・・と思います。
”変わってしまっている”というのは、本当にそうで、
かつては常識だったけど、今は全然違うことってありますよね。
そいう点で、自然に人が着るということを考えると、
胸高に着ることは、ちょっとやせた人では不自然なんですよね。
でも、そのほかの衣装の兼ね合いを考えると、まだまだ、いろいろアイデアがあってもいいんじゃない?と思います。
そうですよね?
by koji (2010-07-15 10:40)
もももんがが さん。
まいどです~コメントありがとうございます~!
フフフ、ね、そう思いますよね。
建物中で、しかも10Fって・・・
ここでは、難波宮当時のビデオ説明の後に、驚く仕掛けがしてあって、
本当に面白いところです。笑
何より、横○さんとか、大○さんとかのときに、税金を大量投入しただけあって、すごく立派な展示ですよ。
どこかに流れて行っちゃった分(血税)を差し引いても、私には、楽しい展示ですね~
(^o^)丿
by koji (2010-07-15 10:45)