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仁王像修復記念 甚目寺観音展 [日記]

名古屋市博物館へ「甚目寺観音展」を見に行きました。

jimokuzi1.jpg

うわ~地味な展覧会・・・・汗

でも、こういう地域の人だけにわかる展覧会も好きですけど。汗

甚目寺とかいて、ジモクジと読みます。

名古屋周辺の町に住んでいる方々には、「甚目寺」という名前は聞いたことはあるけど、

本当に立派なお寺があることを意識している人は少ないと思います。

そういう、私も、甚目寺という名前は知っているけど、一度も行ったことがないし、そこに由緒のあるお寺があることも知りませんでした。

それで、仁王像の修復ということでしたが、お目当ては、

「国宝 一遍聖絵 巻六 清浄光寺蔵」です。期間限定で、出展されます。


jimokuji02.png

一部です。この前半には富士山のシーンがありました。

(画像は、名古屋市博物館のホームページより。

http://www.museum.city.nagoya.jp/tenji110716.html

絹本で、かなりぼろぼろでしたが、丁寧に書かれていました。画像の前の部分には、

甚目寺観音と一編上人の関係について、由来が書いてありました。(っていうか、仮名を飛ばして漢字だけ読んで判断すると。)

要は、断食していた一編上人が、地元の金持ちの夢にあられて、2人の金持ちが甚目寺に食べ物を運びました。というお話。

その後、7日間一編上人は、甚目寺に滞在して、法要しました、というかんじでした。笑

何はともあれ、絵のほうですが、人物の着衣、表情など、なかなか丁寧にそして豊かに表現されていました。

地の絹の損傷が激しかったので、修復された部分も多いと思いますが、

当時のなにもない(失礼!)甚目寺の様子が良く伝えられている、絵でした。私には、その光景が容易に想像できるほど、良くかかれた絵でした。


jimokuji03.jpg

愛染明王坐像です。(名古屋市博物館ホームページより。)

この写真では分かりませんが、眼光に力があって、ものすごく存在感のある御像でした。

目にはおそらくガラス(か水晶)のはめ込みがあって、光が当たると、生きているようにきらっと光ります。

その目は、お顔に三箇所、頭上の獅子に2箇所あって、妙に生々しいかんじでした。

そして、修復の際に取り出されてしまった、体内仏も白日の下にさらされていました!

こういうのを見てしまうと、痛々しい感じがします。

他にも、古い地図で、その当時の観音寺の配置とか(我らのKM市の間々観音も当然書かれていました。)、

閻魔像とその同僚達の物々しい等身大の黒い坐像とか、

修復された仁王像とかありました。

絵画は名古屋方面で活躍していた、野村玉渓の襖絵がありました。

甚目寺っていろいろ、縁起をたどると、由緒のあるお寺なんですね~

あなどってはいけませんね。失礼しました。汗(#^.^#)


2011-07-21 13:55  nice!(17)  コメント(2)  トラックバック(0) 
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コメント 2

Sazaby

一年ほどまえに甚目寺観音は訪れました。
そういえば山門の仁王様はどこかへお出かけ中だったようです。
夏休みずっとやってるんですね、これは足を伸ばしてみようかな^^
by Sazaby (2011-07-22 19:53) 

koji

Sazaby さん。
まいどです。コメントありがとうございます!
実際に、甚目寺へ行かれたのですね!
そのときから、仁王像は修復中だったかもしれないですね・・・
国宝の絵巻の展示は、期間が限定されていたので、詳しくは、
名古屋市博物館のホームページで、ご確認ください~
by koji (2011-07-26 12:36) 

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