名古屋まつり 市美術館とランの館 [日記]
10月にはいたるところで市民祭りが行われますが、名古屋市も、先々週末にやっていました。
市立の施設の一部が、無料開放されるので、見てきました。笑
とりあえず、名古屋市美術館。 近代芸術を集めています。
建物自体も、黒川紀章氏の設計です。
この美術館の常設はいつも同じでつまらない・・・という固定観念がありましたが(汗)、
今回は、結構展示替えしていました。
(館内リーフレットから。)
赤瀬川源平。「復讐の形態学(殺す前に相手をよく見る)」です。
結構、大きい作品です。90*180cm。
何故、この作品を取り上げたか・・・それは、最近日本美術史の本で読んだから。笑
あからさまに、日本銀行券の模写なので、1965年、これが通貨及証券模造取締法違反に問われ、起訴されてしまいます。(1970年7月有罪確定)。
でも、今の公共の美術館にはこういう”作品”を展示しちゃいます。汗
(館内リーフレットより。)
フリーダ・カーロ。「死の仮面を被った少女」
これは、いつも展示している作品です。サイズは小さくて、14.9*11.0cm大体、葉書サイズです。
何度も見ているはずなのに、今回はなにか気になる・・・と思っていたら。
少女の横においてある「虎の仮面」の目が、光っているような・・・・・展示場所が変わって照明が変わったのかな・・・と思ってみていると、
解説には、1938年 ブリキ・油彩・・・とありました。
もしかしたら、丸い目の部分はブリキかもしれないですね~汗 目が光ったので、ちょっと雰囲気が変わりました!(^o^)丿汗
それから、画像はありませんが、今回はじめて見た、
横山大観。「日月」1902年 絹本 二幅
はすごく、気になりました。
掛け軸の形で、片側に月と渚。片側に太陽と青い波のような空と雲のようなゆらぎ。
月の方は割りと具象的に渚の風情がかかれていて、薄墨の雲のたなびくなかに、胡粉の月が浮かんでいて、その月の周辺に暗く雲がかかっています。
で、太陽の方は、はっきりとした、赤い旭日。
それで、また月にもどると、波間にも、暗い影がかかれていました。それで、やっと思い当たったのが、「銀泥」です。
おそらく銀泥が酸化して黒くなったんだと思います。そうだとすると、満月の月は銀泥の光をまとって、白い胡粉の上に光をまとって、夜の青い波間には月の光を反射したように、銀泥がひっそりと刷かれています。「月」の全体的な静謐な感じは、朗らかで楽しい雰囲気の旭日とは対照的です。
今は、黒い影のように見えますが、もし、そうだとしたら、さぞ耽美な掛け軸だったのでは・・・・と暫し、その前で立ち尽くしてしまいました。
近代美術は分かりにくい物が多いけれど、たまにはこういうのも、面白いですね。
でも、日本画にかける時間の方が断然長くなってしまいますが。汗
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どちらも有名な作品ですし
じっくり見れるのもいいですね♪
by nano (2011-10-24 17:15)
nano さん。
まいどです。コメントありがとうございます。
ゆっくり・・・まさにその通りで、
ゆっくりみさせていただきました。
写真ではわからないことが、目で見るとわかったりして、
なかなか興味深いものでした!(^O^)/
by koji (2011-10-25 13:38)
近代美術は全然ついていけなくて^^;
日本画の方が見入っちゃいますよね♪
僕もどこかに身に行かなくちゃw
by Akira (2011-10-26 23:15)
Akira さん。
まいどです。コメントありがとうございます!
近代絵画の明確なメッセージ性とか少し、くどいなあ・・・と感じたりしますが、
それはそれで、面白いんですけどね・・
日本画といっても、明治以前のものは、気になりますが、
戦後だと、絵の具がすごく盛り上げてあったり、
少し自分には難しい気がします。
by koji (2011-10-28 13:46)