相国寺 承天閣美術館 2014秋 [京都Kyoto]
つづいて、承天閣美術館です。
何度行っても、素晴らしいコレクションです。
今回は、花鳥画展が開催されていました。
郭子儀屏風 六曲一双 江戸。
画像がなくて、申し訳ありません。この屏風は、子供たちが沢山いて、絵を描いたり、音楽を練習したり、琴棋書画の技芸の練習をしています。そして、右隻には、郭子儀がいて、その様子を、楽しそうに眺めています。金雲のたなびく豪華で、穏やかな画面です。
(工芸品部門) 肉形石 清時代
故宮博物院の肉形石は、結構小ぶりで煮物の風情ですが、こちらは、どっしりしていて、ちょっと生っぽい感じでした。そして、大きいです。汗
竹林猿猴図 長谷川等伯 六曲一双 桃山
右隻には元気いっぱいサルが遊んでいます。それに対して、左隻には、霞のなかの竹林のみ。不思議な対比が、面白いです。私からすると、昔、東京国立博物館で見た、長谷川等伯展を思い出します。何度見ても、水墨の濃淡の技は、はっとするほど巧みです。自称雪舟五代というだけはあります。水墨の複雑な奥行き構成は 、楓図壁貼付の金雲のように、幾層にもかさなっていて、思いもかけないところから、竹の葉の先端がでてきたり、手前が濃く、奥は薄くを絶妙にずらした空間構成は、なんども、屏風の上を、視線が行ったり来たりしてしまいます。素晴らしいですね!
十牛図 周文 桃山
牛と童子の関係を通して、自分がどのように仏の悟りに至るかという、比喩を表してます。よく、文人画では、牛と牛飼いの関係を牛を自分にみたてていると解釈されています。確かにそうかもしれないけど、この、十牛図の流れで行くと、 国宝 雪中帰牧図も、なにか仏教的な意味があるのかな~と思えてきます。
これ以外にも、狩野探幽とか、牧谿とか、雪村とか大御所がずらずら~とありましたが、この美術館は、基本的に、画家がどうこうより、絵の質なんだなあと、つくづく思いました。
毎回、受付で焚いているゆかしいお香もとても素敵です。
画像が今回も少なくて、すみません。汗
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いろんな屏風が展示されているんですね♪
観てみたいなぁ~(*^_^*)
by Akira (2014-10-20 21:14)
Akira さん。
まいどです!コメントありがとうございます~
屏風は、まあまあありましたが、主体は掛け軸でした。
承天閣美術館は、本当にいいところです。しーんとしているし、土足禁止なので、靴を脱いでふかふかの絨毯を歩くのも、足が疲れなくてとてもいいです。笑
京都へお越しの際はぜひ!
by koji (2014-10-21 17:00)