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西へ東へ 東京編 その5 [西へ東へ]

東京国立博物館のつづき。

法隆寺宝物館へ行きます。

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すごく、おしゃれな外観の建物です。前庭には浅い池が造られています。

法隆寺宝物館の収蔵品は明治11年に法隆寺から天皇に献上されました。

正倉院の収蔵品が、8世紀中心なのに対し、法隆寺宝物館のものは、7世紀のものが、多数含まれているということです。

というわけで、有名どころを少々。

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「麻耶夫人および天人像」

”ルンビニー苑にて摩耶夫人が無憂樹の花枝をた折ろうとするや釈迦が腋下から誕生したとの仏伝中の一場面を造形化したもの”

らしいです。この群像、教科書で見たことあるような・・・

重文です~

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「七弦琴」

国宝です・・・汗 周囲には誰もいません・・・一人で国宝を眺めています。

この七弦琴は、唐時代・開元12年(724年)の九龍県の作です。

九龍県は、現在の四川晶省成都彭州台で、この辺りは琴の名産地として、知られています。

琴の表面には黒漆が塗られていますが、それが、全体にひび割れていて、中国では、このひび割れを、断紋といって、”牛毛断”、”梅花断”、といって自然の装飾効果として、観賞したそうです。

糸は張られていませんでしたが、どんな音がするんでしょうね・・・

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「龍頭水瓶」です。こちらも、国宝です。汗

瓶胴には、ペガサス(天馬)が、よくみると、線彫りされています。目は、緑のガラスがはめられています。

オリエンタルなたたずまいです。

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「獅子鎮柄香炉」重文。

国宝の「鵲尾形柄香炉」があったのですが、写真がおもしろくなかったので、こちら。

(説明からは日本製であると思われます。)

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「海磯鏡」国宝・・・汗。

”『法隆寺伽藍縁起ナラビニ流記資財帳』に,光明皇后が天平8年(736)の聖徳太子の命日に法隆寺に納めたことが記されている。 ”

らしいです。それにしても、ぴかぴかで、そんなに古いものなの・・・?汗

と思ってしまいます。(説明からおそらく中国製)

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「墨台、水滴、匙」国宝三点セット。汗

来歴がいまいち説明されていないのですが、国宝様です。

どうして、国宝なのでしょうか・・・

やっぱり由来があるんですよね。きっと。

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「羯鼓」重文。桃山時代。

「石筒羯鼓」と”御宝物図絵追編”には書かれていたので、瓦製鼓胴だと思われていましたが、近年のX線写真で、木製であることがわかりました。

羯鼓は、台(右の朱色の台)にのせて、両手に持ったばちで、たたいて演奏します。

彩色もよく残っています。

というわけで、実は、仏像とか、いろいろ国宝が目白押しだったのですが、

自分の好きなものだけ紹介しました。笑

さすが、法隆寺です。法隆寺にも、信じられないほど、貴重な宝物がありますが、こちらのものもなかなかでした。

そして、このひっそり感。最高であります。

追記。

”墨台・水滴・匙”について、来歴。

聖徳太子が法華義疏(ほっけぎしょ)を執筆する祭に用いた物との伝承があるようです。


2010-04-12 08:15  nice!(23)  コメント(6)  トラックバック(0) 

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コメント 6

nano

歴史的にもホント貴重なものが見れますね
一度くらいは行って見たいなヾ(´▽`;)ゝ
by nano (2010-04-12 08:34) 

whitered

こんにちは。私も4月2日に、東京国立博物館に行ってきました。「博物館で見るお花見」というテーマに引かれてですが、スタンプを6つ集めると桜のバッジをいただけると聞いて、ひたすら専念していました。おかげで酒井抱一の四季草木図を見逃してしまいました。まあ、それは工房の弟子たちがかいたのだろうということなので、あまりショックではありませんが。帰りの新幹線の時間が気になり、法隆寺館も表慶館も行けませんでした。今度は行く時はじっくりと観てきます。
by whitered (2010-04-12 16:32) 

Akira

素晴らしいですね…
画像でもそう思えるから。
実物を見てみたいですね~
by Akira (2010-04-13 00:11) 

koji

nano さん。
まいどです。コメントありがとうございます~
”歴史的に”笑
そうですね。本当に貴重だと思います。
特に、今回は写真に撮ってきませんでしたが、
布物は本当に、貴重だと思いました。
この国で、衣服の場合は、800年が限界だと言われていますが、
衣服ではなかったので、かろうじて残っていると言うか・・・
法隆寺・・・すごいですよね。
by koji (2010-04-15 11:33) 

koji

whitered さん。
まいどです!コメントありがとうございます!
表慶館、法隆寺館ともに、ちょっと地味な扱いですよね。
次回は、是非!
”博物館で桜”のイベントバッチがもらえるんだったんですね・・・
知りませんでした。汗
いいな!
酒井抱一の作品は、お弟子さんの作らしいのですか・・・汗
やっぱり、ちゃんと解説を読まないとダメですね。汗
by koji (2010-04-15 11:38) 

koji

Akira さん。
まいどです。コメントありがとうございます~(^o^)丿
ね~すごいですよね。
”画像でも”って、
いえいえ、画像がいいから(笑)
興味深く見えるのかも(自画自賛)笑
実際の物は、ひっそりしているので、
派手ではありませんが、時間を通り抜けてきた
パワーがビシビシ出ていましたよ!
by koji (2010-04-15 11:44) 

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