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西へ東へ 大阪編 その39 [西へ東へ]

というわけで、花博記念公園を後にして、大阪ミナミの方へ戻ります。

友人に頼まれた、特殊な買い物を済ませて、久しぶりに大阪のM氏と話しながら、道頓堀辺りをうろうろしました~

osaka109.JPG

ちょっと細い路地にはいると、こんな景色があります。

「水かけ不動さん」と呼ばれているそうです。

ちょっと人々の念(祈り)を感じる姿ですね・・・

osaka110.JPG

脳内ドラマ!

大阪最終日、私とM江さんは、道頓堀の繁華街を歩いていました。

ふいに、M江さんが細い路地に入っていくので、何事かと思ってついて行くと、

全身緑色のコケに覆われたお地蔵さまのような像が立っていました。

私は、ちょっと怖くなって、M江さんに、「このお像は・・・」と聞こうとしましたが、

なにも声をかけられませんでした。

その時、M江さんは、必死の表情で、一心不乱にお地蔵さまに向かって、柄杓で水を浴びせかけていたからです。

そのお地蔵さまは、みるみる水気をすって、緑のコケの先からぽたぽた水を滴らせるまでになっていました。

私は、M江さんの傍らに立って、無言で、この様子を眺めていました。

M江さんは、じっとお地蔵さまを、睨みつけながら、

「これなあ、お不動さんやねん。こんなにコケに覆われてるけど。

後ろの焔火でなあ、人の煩悩を焼きつくしてくれるんやて。

そうしておいて、悟りへ導いてくれるねんて。

私の煩悩も焼きつくして、くださるやろか。」

世の中には色々な人がいて、色々な思いがあるのだけれど、

だれも、表には出さないで、普通の顔をして生活している。

お不動さまにすがる時だけ、ちらっとM江さんの見せた狂おしい祈りが何だったのかは、わからないけれど、

ずっしりとしたコケの厚さの分、このお不動さまは、人の思いを受け止めていらっしゃるように見えました。

osaka111.JPG

そして、また、喧騒の繁華街を抜けると、難波駅の方へでました。

深い海から浮上してやっと浮世に戻ってきたような気がしました。

大都市の片隅で、よそ者には見せない街の素顔を垣間見てしまったような、後ろめたい気持ちでした。

この後に、M江さんのところの取り引先のS氏とM江さんのご主人と4人で食事をしました。

その時には、私も、M江さんも、何事もなかったようににこやかにほほ笑んでいました。

脳内ドラマ終わり~

というわけで、西へ東へ大阪編、終了です。

ぐずぐず更新していたら、お盆過ぎになってしまいましたね。

海にはくらげも押し寄せる季節です。

今日は、日本中、いたるところで、ものすごく暑くなるようなので、体調には十分注意してくださいね!

「西へ東へ」読んで下さった皆様、ありがとうございました。(^o^)丿

 


2010-08-17 11:59  nice!(19)  コメント(4)  トラックバック(0) 
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コメント 4

nano

人の祈りの強さや重さで不動明王も
身動き取れないでいるかも知れませんねヾ(´▽`;)ゝ
by nano (2010-08-17 14:28) 

koji

nano さん。
まいどです!コメントありがとうございます~
”身動きがとれない”!うまい!
まさに、そんな感じでした。
マイナスだけではないとおもうけど、
ちょっと道頓堀のど真ん中なのに、ちょっと静かで、
不思議な感じでした。
by koji (2010-08-18 12:47) 

Akira

不思議な感じのお不動さんですね…
自分も煩悩を焼き尽くしていただきたいかもw
by Akira (2010-08-19 00:51) 

koji

Akira さん。
まいどです!コメントありがとうございます~(^o^)丿
ね。繁華街のなかにあるのに、変わっていますよね。
実際は、ひっそりしているので、そんなにおどろおどろしいものではないのですが、
自分が行ったときはちょっと、そんな雰囲気があって・・・汗
煩悩・・・・笑 生きているうちは、煩悩ですから。笑
by koji (2010-08-20 11:29) 

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