琥珀色の雨にぬれて [日記]
金曜の夜は、時々BS12を見ていたりします。
で、宝塚ドリーミング・シアターという番組が気になっています。汗
で、先週末(9月2日)の「琥珀色の雨にぬれて(’02 花組 匠ひびき主演)」
は、すごく良かったです。(*^_^*)
タカラヅカは、決まりごとが多くて、時々あれ?と思うことがありますが、
(たとえば、先々週の「花の業平~忍ぶの乱れ」では、裳唐衣、直衣、うちき姿のオンパレードで、しかも舞台の上で、かなりすばやく踊ったりなさって、装束が好きな人は思う存分、(打袴で、立って歩く時の!)裳のゆらめきや、袿のなよやかな袖口のかさなりの動きを楽しむことができるのですが、主人の高子が裳唐衣なのに、女房が袿姿(または小袿姿)は、ちょっとだめ!でしょう~と、勝手にう~んと思ったりしていました。お雛さまだって、そんなこと言ったら、そういう矛盾があるんですけどね。汗 どうしようもなく、装束の事しか気にしていなくて、もうしわけありません。それでも、見られてたのしかったけど。汗)。
今回の「琥珀色の雨にぬれて」途中から、タカラヅカを見ているというより、
すごく秀逸な、ミュージカルを見ているような気持ちになってきました。
こんなに、登場人物たちが苦悩しているタカラヅカって、私は、はじめてみました。
苦しすぎるけど、それぞれの登場人物がすごくすごく丁寧に演じられていて、
「みんなが素直になると、みんなが苦しむのね・・・」
とフランソワーズが奇しくも言い放っています。
この匠ひびきさん、この公演で初の主役で最後の主役だったのですが、
深い演技でした。
愛はある。けど、どうしてもたどり着けない。
クロード(匠ひびき)、婚約者のフランソワーズ(遠野あすか)と、シャロン(大鳥れい)が青列車の駅で対峙するときに、
フランソワーズが純真な風情で、
「私を通り越して、思いやりをしめしあわないで!」(だったような)
と叫んだ後に、シャロンはクロードの将来のために身を引いて、クロードは2人の手前、どちらにも行けず、
そして、すべて、ぶち壊しになった時に、
純真なフランソワーズは、クロードに向かって、
「私たちおしまいね。」
と言い放つのです。これが、どちらにも取れて、
「私たちおしまいね。(でも本当は違うといって!、私のところにもどってきて!)」
なのか、
「私たちおしまいね。(なにもかも、ぶち壊し。あんた(クロード)も、あの女(シャロン)も、そして、私(フランソワーズ)も。私がお嬢様だからってなめないで!あなたのおかげで、私も”女”になったのよ!さよなら!(私の愛した人・・・)」
なのか、とにかく愛することの苦しさと、どうしようもままならない、自分の立場に何とかしがみついている、心の震えが、信じられないほど繊細に、でも、舞台なので、観客にはっきり分かるように演じ切られていました。
すばらしい。
本当にすばらしい、舞台でした。
(>_<)
共通テーマ:演劇
宝塚いいですね~一度は生で見たい♪
by nano (2011-09-05 13:02)
nano さん。
まいどです!コメントありがとうございます!
ね!いいですよね!
私も一度は生で見てみたいです。
その前に、どういう組がどういう演目を得意としているのか、
とりあえず、TV観賞していようとおもいます。(^O^)/
by koji (2011-09-06 11:19)
ぼく、数回宝塚を生で見たことあります^^
なんか素敵な世界ですよねぇ
by Ranger (2011-09-06 14:38)
Rangerさん。
まいどです!コメントありがとうございます!
いいな~!そうなんですか!
独特な世界ですよね・・・・
でも、私は、大体途中で、男だか女だかは、気にならなくなります。
多分、シナリオがおもしろいのと、舞台として見たときに、
よく、練習されていて、みている方に約束事を押し付けないので、
おもしろいです。
もっとも、コアなファンではないので、大きなことはいえませんが。
by koji (2011-09-07 10:45)