行車愉快!台北のんびり旅 その37 [台湾]
この日は買い物の日だったので、ずっと探していたお茶の話をしました。
18年ほど前、とある中国茶を頂いたことがあって、すごく印象に残っていたけど、
何故か見つけられないお茶がある、という話になりました。
台湾は高級茶の産地として有名なので、お茶の店を紹介していただきました。
天仁茗茶のアドバイザーのお姐さんです。名前を聞くのを忘れてしまいました。汗
それにしても、何故、こんな大型店舗なのかというと・・・
小さい店は、銘柄とあっていないお茶を売っている場合が、結構あるそうです。
特に観光客は、すぐに再来店しないので、その傾向があるそうです。
それから、店が大きいと値段が高いのでは?と思うのですが、そのとおりで、多少割高になりますが、偽物を売って、店の経営が悪くなる方が問題なので、いいものをそれなりの値段で販売するということでした。
私はてっきり、古い薄暗い店の方がいろいろ教えてくれるのかと思っていましたが、
この”天仁茗茶”は、品揃えも緑茶からプーアール茶まで幅広く、
台湾産のウーロン茶に関しては他の追随を許さない品揃えでした。
そして、このお姐さんと、T氏と私で、18年前に飲んだあの香りのお茶の話をしました。
私、「水色は、緑茶のようでした。香りは甘いミルク系の香りでした。ただ、普通の緑茶ではないような気がします。」
アドバイザー「甘い香りというのは、花でいうと蘭ですが?水仙ですか?」
私「花の香り・・・というかただ、すごく強くて甘い香りでした。」
それから、彼女は店の中から、種類ほど茶缶を持ってきて、
乾燥茶葉の香りをかがせてくれました。
ひとつは、近いけど、色が茶色。ひとつは緑だけど、緑茶の香り、最後のひとつが、
すごく甘い香りで、茶は、茶色がかった緑。
「!これだ!」
自分の香りの記憶も急に鮮明に蘇ってきました。
それから、アドバイザーのお姐さんが、そのお茶をたててくれて、
台湾式の聞香杯で、香りを楽しむときに、これは甘い香りではなくて、
「ヒイラギとか、キンモクセイの香りに近いな・・・」とおもいました。
そして、味は、まろやかで、この強い甘い香りのせいで、うまみと甘みを感じました。
自分のメモしておいたお茶と違う名前でしたが、まさに、このお茶でした。
”黄金華月”という品名です。
アドバイザー曰く、「ウーロン茶です。緑茶ではありません。何故、このお茶は緑の水色なのかというと、発酵の度合いが低めだからです。40%ほどで、一般的なウーロン茶は60~70%ですから、茶葉の緑が残っているのです。」
「香りは低発酵のウーロン茶独特の香りで、強い甘い香りがします。高発酵のウーロン茶は、蘭のような独特の香りになります。」
「日本で売られているウーロン茶のほとんどは高発酵で、しかも、焙煎されている物がほとんどです。」
私、「そうなんですね。でも、何故ウーロン茶を焙煎するのですか?この甘い香りのウーロン茶の方がずっとおいしい気がするのですが・・・」
アドバイザー「それは、お年寄りの心配りだと思います。低発酵のウーロン茶は、すがすがしい甘い香りですが、”生”なので、その分体を冷やすと考えられています。そこで、高発酵のウーロン茶を焙煎して(加熱して)、香りを強くした物が、日本で出回るようになったようです。お年よりは体を冷やさないほうが良いと考えていますから、健康面での配慮だと思います。」
私、「そうだったんですね。でも、日本人は、高発酵のウーロン茶より、たぶんこちらのほうが好きだと思います。」
アドバイザー「私どもの、日本のお客様もお好きな方が多いようです。しかし、台湾産でとこだわると生産量が少ないので、日本で大々的に売る出すにはどうしても、少なすぎるようです。」
私「ところで、日本には”新茶”というものがありますが、ウーロン茶にはないのですか?」
アドバイザー「新茶という物は確かにありますが、”今年の”とは言いません。夏摘みの葉は質が良くないでです。春摘みのお茶の方が、気温差による霧によって、甘みが強く良いお茶になります。
私どもの製茶工場はそういった春摘みの茶葉を冷凍して保存しています。
そして、流通量に応じて、随時ウーロン茶に加工しています。なので、基本的には新茶と同じように新鮮な状態で通年販売しています。」
私「購入したお茶は、どのように管理すればよいうのですか?」
アドバイザー「常温で湿気の少ないところなら、付属の茶筒に管理していただければ大丈夫です。」
このように、いろいろお茶の話をしていたら、すごく遅くなってしまいました。汗
アドバイザーのお姐さんのお茶に掛ける情熱は、熱いものがあったので、
「お茶のことが本当にお好きなんですね。」と私が言うと、
「はい。そのとおりです。私はいつか日本の製茶も見学したいと思っています。
そこで、日本のお茶についても、まだ知らないことがある思うので、とても興味があります。」
といって、目をキラリと光らせていらっしゃいました。
私は、ひとつのお茶の記憶からこんなにいろいろな話が聞けて本当にうれしかったです。
プロのアドバイザーはこういうところで、お客の要望をきちんとくみ上げて、次の商売にも続けていくんですよね。
彼女の仕事に対する誇りがとても、ステキに思えました。
桃園空港にも天仁茗茶は出店して、”天慮茶”という(台湾産だけど)特定の地方の限定のない低発酵ウーロン茶が売られています。興味のある方は、是非!
何でも勉強になりますね
真っ黒なウーロン茶や
紅茶のように赤みがかったの
日本茶ならではの緑のもの
それぞれ食事にあわせるのも
美味しい飲み方かも知れませんね
by nano (2011-10-11 14:31)
やはり情熱があると違いますね…
お店も、大きい方が良いんですね。
逆の方かと思いがちです^^;
勉強になりました♪
by Akira (2011-10-11 21:37)
こんばんは。やはり、お茶は買い物に欠かせないですね。上海に行ったときは、友だちの知り合いの某大学の先生にお茶の目利きをしていただいて、買いました。いいのはそれなりの値段がしたように思います。私は深いコク(渋いのともちがう)がある岩茶が好きです。何回も飲めて楽しめます。黄金華月というお茶も一度飲んでみたいです。
by whitered (2011-10-11 22:26)
nano さん。
マイドデス!コメントありがとうございます。
そうですね。食事にあわせるというのも確かにありますね。
お酒は、結構食事の場面で取り合わせを考えるけれど、
お茶も同じように考えていいですよね!
by koji (2011-10-13 10:52)
Akira さん。
まいどです!コメントありがとうございます~(^o^)丿
お店は、大きければいいというわけでもなく、汗
それなりの有名店というわけでして・・・汗
台湾の方に伺うのが安全だと思います。
アドバイザーのお茶にかける情熱は、ちゃんとした物でしたよ。
ただ売るだけじゃなくて、商品に関する知識をきちんと持っているということが、
お客も、結局納得して、楽しい買い物になるんですよね~
by koji (2011-10-13 10:55)
whitered さん。
まいどです!コメントありがとうございます!
そうですよね。お土産のお茶は、やはり気になりますよね。
上海では、お茶に詳しい方がいらしゃったんですね!それは心強いですね。(#^.^#)
産地と、等級によって、お茶は、ものすごく高価になったりしますよね。汗
岩茶!さすが、本省茶の王様ですね!私はまだ、飲んだことがありません~
どんな味なのか気になります~!
by koji (2011-10-13 11:01)