SSブログ

栗こもち [お料理]

仕事場に、お土産が置いてありました。

なんとも懐かしい秋の記憶が蘇ってきました・・・

kurikomochi1.jpg

栗きんとんの存在を知ったのは、私が高校生の時でした。

秋の文化祭で、茶道部のお茶席にだされたお菓子が、栗きんとんでした(しかも中津川の!)。

黒い詰襟制服の私は、友人のつながりで、顔を出しに行ったのですが、

正座をして、出された栗きんとんをいただいたときのことを、今でも良く覚えています。

どうせ、お茶の和菓子だから、めちゃくちゃ甘いんだろう・・・モンブランみたいなものかな・・・

と思っていたのですが、

栗きんとんを食べたとき、「あれ?甘くない!しかも、かなり乾いている!」

と今までの和菓子の常識を覆された経験でした。

素朴ともいえるけど、あの絶妙な感じは、なんとも表現できないです。

モンブランが、急に俗世間のもののように思えてしまいました。(モンブランさん、ごめんなさい!)

まさに、文人的(浮世離れしている)そして、野趣・・・栗そのままのようだけど、それよりかすかに甘いような・・・絶妙すぎる・・・

今思えば、それが”わびさび”の一部だとわかるのですが、当時はお茶といえば、高価な器、格式のある室礼、そして着物と思っていたので、この無骨なお菓子の登場に、本当に驚きました。笑

あまりに衝撃的過ぎて、その後の薄茶がどんなふうだったかとか、まったく印象に残っていませんでした。

いまでも、季節の初めに、栗きんとんを、口に入れた瞬間に、あのときの障子の光とか、制服で栗きんとんを大事に食べた瞬間が、思い出されます。

kurikomochi2.jpg

それで、お土産ですが、「栗こもち」です。

これ、餅系の菓子が好きな人には、やばいうまさです。

kurikomochi3.jpg

外側が栗きんとん、中が餅。

信じられない組み合わせ。私は、2度目の衝撃でした。こんな組み合わせがあったのか!考えれば、そんなにすごいわけではないけれど、今まで知らなかったなんて!

という、感じでした。

ちなみに、外側の栗きんとんは、普通の栗きんとんより甘くしてあるそうです。

別に、このお菓子屋さんのコマーシャルのではないので(汗)、店の名前は紹介しませんが、

高校生の私、そして、手のひらの栗きんとん・・・・あの時は何を思って、生きていたのかな~

としみじみしたひと時でした。(#^.^#)


2011-10-13 10:48  nice!(10)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

nice! 10

コメント 2

nano

何処となく懐かしくて
やさしい味がしそうなお菓子ですね♪
by nano (2011-10-13 15:19) 

koji

nano さん。
まいどです。コメントありがとうございます!
はい。こういう素朴系のお菓子、すごく好きです。
基本的に栗の味と、ギュウヒの味です。笑
by koji (2011-10-15 13:54) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証: 下の画像に表示されている文字を入力してください。

 

このブログの更新情報が届きます

すでにブログをお持ちの方は[こちら]


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。