虹の向こう側 ハイデルベルグ その31 [ドイツ]
シュパイアーつづきです。
主祭壇と、その後ろのアプシスの地下にある、クリプタと皇帝納骨所を見学します。
クリプタです。
クリプタ様式というのは・・・
「クリプタという語はギリシア語で「潜在的」という意味があります。また、ドイツ語の「gruft-地下納骨所」もその言葉から推断されます。実際初期のキリスト教のろーま建築の建物の外の地下墓所がクリプタのはしりとされています。いくつかの墓の上にはその後教会が建設されました。例えば使徒ペテロの墓の上のローマの聖ペーター寺院です。
それらの教会は聖なる墓の上に正確に祭壇があるように計画されました。
聖者を身近に感じて敬いたいという希望から聖歌隊室の地下に設置された聖なる墓を中央とするクリプタの建築様式となりました。
この皇帝の建築家によるシュパイヤードームのクリプタが特に聖遺骨を納めるのが目的であったかどうかは不明です。
ともかく、この教会に聖人の墓はございません。」
ということです。
上の写真は、一番東側、一番奥の主祭壇です。
「中央の交差クリプタから西側の錬金製の大きな門を通り皇帝や王の墓所へ向かいます。
フォアクリプタに立ち入ります。ここでは訪問者の目は前方の壁のハプスブルグのルドルフの墓板に引き付けられます。それは、彼の死の前に仕上がっており、そこでは王の象徴として王冠をいただいた王が力の象徴であるライオンの上に立ち王笏と玉を持っています。
その顔は、ハプスブルグ家独特の鼻と歳をとった君主としての憂いを示しています。
中世にはそのような写実表現は稀でした。通常君主は生き生きとした若い王として描かれ個人的な認識の象徴の描写がありません。この13世紀後半のみこの様な個人の表現が可能でした。その為この墓板は顕著な例といえるでしょう。フォアクリプタの側面にはその他ドームに葬儀された皇帝や王を描写した2つのゴシック様式のレリーフが見られます。それは1480年ごろ作られました。」
ちなにみ、日本では、花園天皇の時代(1297-1318)に天皇の肖像画としては異例の写実的な表現がされていたのも、興味深いです。
藤原豪信筆。と伝えられています。この絵は、天皇ご自身が、「自分のだめな部分が描かれていることを」見て自分への戒めとしていたということです。
ちなみに、国宝です。
ライオンだけの彫刻。ちょっと怖い表現ですね~
クリプタの中では古い聖書の展覧会がやっていました。
聖書の表紙に飾られた石が気になって、ちょっと凝視してしまいました。笑
こんな感じの奇跡の話が絵画化されていました。
金ぴかです。
というわけで、シュパイアーを堪能しました。
なかなかシンプルながら重厚な教会でした。
共通テーマ:旅行
見応えありますねヾ(∇'〃)
by nano (2012-11-26 15:23)
見るところがイロイロありますね~
聖書の表紙が気になります♪
by Akira (2012-11-26 22:47)
nano さん。
まいどです!コメントありがとうございます!
そうですね。カテドラル(大聖堂)自体は大きいけれど、質素です。
お祈りする点では、いいと思いますが、観光という点では、あまり見るものがないというか・・・
クリプタは、遺跡という感じにこうかいされていました。
古い聖書は、どういう話なのか知らないのですが、どうも、キリストが行った奇跡がいろいろ書かれているようでした。
by koji (2012-11-27 14:06)
Akira さん。
まいどです!コメントありがとうござます(^^)/
地下のクリプタはそうでした。笑 地上部分はそれほどでもありませんでしたが・・・
聖書の表紙!気になりますよね!?黄金もさることながら、どんな石が入っているんだろう・・・と思ってしまいます。
少なくとも、あの時代だと、ダイヤモンドはまだ研磨する技術がないので、原石があるかもしれないと思って、探しましたが、ありませんでした。ほとんどが半貴石でした。汗
いや、ありがたい、聖書の表紙でした。(#^.^#)
by koji (2012-11-27 14:10)