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修学院離宮 その3 [京都Kyoto]

修学院離宮、上離宮編です。

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上離宮の御成門は、通れませんでしたが、その袖門から入ります。開錠施錠は、下離宮、中離宮と同じです。

全員は入ったら必ず施錠します。

写真は、隣雲亭の「ひふみ石」です。ひふみは一二三と書きます。小さな石が、1つ赤、2つ青、3つ黒と配置されて、なかなかかわいらしい感じです。石は鴨川と鞍馬山から拾ってくるそうです。

隣雲亭にいたる上り坂は、高い生垣におおわれていて、視界が良くないのですが、

頂上に至ると、急に眼下がひらけて、ドラマチックに見晴らしがよくなります。

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隣雲亭からの眺めです。浴龍池と、洛西の山々が眺められます。

隣雲亭の外観は、普通の小屋のようなので、写真に撮りませんでした。スミマセン汗

見晴らしのために作られた建物なので、よけいなものが何もないのかもしれません。

北側には滝が流れ落ちていて、水音もすがすがしく、眺めも良いので上皇が、洛中から離れて休憩するには、本当にすがすがしい場所だと思いました。

それでは、隣雲亭の高台から下っていきます。浴竜池のほとりを歩いていると、舟が見えてきます。

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この船で、上離宮に点在する亭を訪れる趣向だったらしいです。

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楓橋を渡って、中島にむかっています。立ち止まることが許されなかったので、楓橋の写真は撮れませんでした。

代わりに橋からの眺めを取りました。

三保ヶ島という島と紅葉谷と呼ばれる方角を見ています。立体的な構成になっているので、池が奥深くまで続いているように見えます。

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中島に窮邃亭です。

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この柱も細い建物が、修学院で一番古い建物だそうです。

写真正面の西側は、上段の部分腰板が低くて一枚板が渡してあって、「御肘寄」と呼ばれています。

また、正面の杉の雨戸は板が薄いので、夕日の時に閉めると、部屋がオレンジ色に染まるそうです。なかなか凝った演出ですね~

こちらは御茶屋なので、水屋が付属しています。

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浴龍池の西の端にある船着から、中島を眺めています。窮邃亭は木立の中にあって見えませんね。

左側の橋は土橋、右の橋は千歳橋といいます。

千歳橋は、中国っぽい建物ですが、自然の中になって、いいアクセントになっています。

屋根の上には金色の鳳凰が乗っていたような気がします。

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上離宮から降りてきて、お馬車道を歩いています。それぞれの離宮の間には田畑があって、喉かな農村の景色を保っています。

写真の真ん中あたりにある刈込は、大刈込みと呼ばれています。

谷川をせき止めて、浴龍池を作った時の土留めに石垣を4段に作りましたが、せっかくの緑の景観の中に、人工物があるのが見苦しいので、数十種類の常緑樹が混植されています。

池自体はそんなに深いものではありませんが、山の斜面に池が作られているので、かなり強固な土留めが必要になったようです。

周りの風景と調和して、違和感ないですね。

というわけで、修学院離宮を見てきました。

全体の感想は、広い敷地の中に点在する建物はかなり質素だと思います。

しかし、京都市中では味わうことのできない開放感と、空の高いところでなく鳥のさえずりは、とても贅沢なもののように感じました。

洛中は、ものすごい人口密集度ですからね~汗


2013-07-09 14:25  nice!(14)  コメント(4)  トラックバック(0) 
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コメント 4

Akira

ホント、鄙びた感じがして良いですね~
開放感のある様がよくわかりますし♪
それにしても、山の中にこんなにイロイロ作るのは大変だったのでしょうね…
by Akira (2013-07-09 20:50) 

koji

Akira さん。
まいどです。コメントありがとうございます。
はい。京都の雅とはまた違った感じのひなびですね。
建物の規模はそれほどでもないのですが、自然に見えて人口の庭園は結構広大なので、やはり手間がすごいのだと思います。
山の中といっても修学院の敷地の外はすでに住宅地になっているので、あそこがいかに景観保護に力を入れているかわかりますね
by koji (2013-07-10 07:40) 

whitered

ひふみ石がとてもかわいいですね。ひょっとして庭師の子どもたちが鴨川から拾ってきたのかなと想像したりして。山の中腹にあるお庭は、きっと取水や排水の水の扱いが難しかったでしょうね。いいものを見せていただきました。
by whitered (2013-07-10 11:11) 

koji

whitered さん。
まいどです!コメントありがとうございます。
そうですよね。ひふみ石の存在は知っていましたが、実際に見ると、なかなかかわいらしい感じでした。惜しいのは、当時は漆喰だったそうですが、今は、コンクリート張りになっていたような気がします。
浴龍池は結構高いところにあるので、大規模な工事だったみたいです。そのあとが見えないのが、文化程度の高さですね。
by koji (2013-07-12 09:07) 

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