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京都 風俗博物館 [京都Kyoto]

修学院を見学したときに、源氏物語ファンなら、一度は訪れたい博物館、

風俗博物館を見学してきました。

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春の御殿寝殿の東妻戸あたりを見ています。

 束帯姿の殿方がこちらを見ています。

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薫衣香を、絹に焚き染めています。伏籠というものを使っています。

このほかに、折り畳み式の伏籠もあります。

伏籠(ふせご)は、「若紫」の巻で、若紫が

「雀の子を犬君が逃がしつる、伏籠の中に籠めたりつるものを」

と、言いながら走り出してくる登場シーンが有名ですね。

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源氏物語のジオラマの展示室に展示してあった、総刺繍の振袖打掛。鶸色に白揚げ総刺繍の春秋草模様。

なんで、紹介するかというと、2頭のツキノワグマが鳴き交わしている不思議な構図。

部分的に墨描きされた、岩が効果的です。

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花散里の夏の御殿の様子。

花散里は、二藍鳥襷文の袿、花橘の重ねを着ています。

夕霧は、「いときよらないる朽葉色の羅」を着ています。これは、原文の「~羅、今様色の二なくうちたるなど、引き散らし・・・御直衣の花文綾を、この頃摘み出だしたる花して、はかなく染め出でたまえる、いとあらまほしき色したり。」

から引用されているようです。

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女房達は、装束の誂え、裁縫をしています。

写真右下のふたりは、国宝源氏物語絵巻の早蕨のシーンのように、元結をして、二人で地直しをしています。

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野分のお見舞いの途中、夕霧のように、紫の上を垣間見ています!

 

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夏の御殿、西の対のようす。

玉鬘は、撫子の細長、卯の花重ねの小袿を着ています。

玉鬘の元にはたくさんの懸想文が届けられています。

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春の御殿では、公達部が、舟楽を眺めています。

冠直衣姿です。

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髭黒の大将の登場です。やつした狩衣姿です。

玉鬘の元へ通っています。

この風俗博物館は実物大の寝殿の一部を再現したコーナーがあって、昇殿することができます。

烏帽子が、御簾に当たらないように気を付けています。笑

楽しいなあ~風俗博物館。

土日祝日休みです。普通の観光客は、なかなか行けないですね。

こちらが、ホームページです。

http://www.iz2.or.jp/

源氏物語好きも、平安装束好きも、訪れたい博物館ですね。


2013-08-01 09:58  nice!(12)  コメント(2)  トラックバック(0) 
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コメント 2

Akira

素敵ですね~
装束好きな人なら堪能できますね(^o^)丿
by Akira (2013-08-01 22:48) 

koji

Akira さん。
まいどです。コメントありがとうございます!(*´▽`*)
そうですね。ここは、本当に訪れたい場所ですが、平日しか開いていないので、なかなか行けないところですね。
7月から展示替えをしたようなので、またまた、興味が尽きませんね。
展示替えの際の人形の衣装を手作りされている、ところを会見したので、よけいに気になりますね~
(^^)/
by koji (2013-08-02 13:21) 

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