2014 着物 [日記]
今年の正月は、着物(長着)の新調はしませんでした。汗
お手頃で気になる反物が、見つけられなくて、いらないものを買うのもいやなのでまめました。
代わりに、ド派手な長じゅばんを仕立てました。汗
生地は、松葉散らしの紋綸子です。絞りで椿の花が紺と紅で絞りきられています。薄墨の手描きで、紅葉の樹を描き、友禅で色葉紅葉を散らしています。
女物の正絹小紋ですが、あまりにも汚かったので(絞りの紅の染料固定剤が輪染みになって、洗っても取れない状態でした)、ほかの用途には使えなさそうだったので、襦袢にしました。
生地としては、ひとめぼれです。絞り部分は、叢雲にみえるし、手描きの紅葉も豪華な感じです。紋綸子も、重めでなかなかいいです。ただ、汚いのだけは、どうしよようもないかんじでした。
上の写真は、前後ろ身頃に内揚げをして、裾を引きかえしてつまんで、ふきをつくり、裏身頃を引き返し部分に継いでいます。
って、一言に言っていますが、結構手間でした。汗
この段階では、右と左身頃は背縫いでつながっていません。
今回の襦袢は袷なので、ちょっと特殊な仕立て方をします。
背縫いは輪になっているのを一周ぐるっとぬって、二回目は表裏を4枚重ねて一そくに縫います。
脇は袖下から、揚げまでを表、裏別に縫って、裾ふきも、表裏別に縫い合わせます。
その後、4枚いっそくに縫います。そうすると、裾は布の重なりが少ないので、段差になりにくく、脇はもたつかないので、すっきり仕立てられます。
そのあとで、襦袢の縦衿を付けます。衽のようですが、衽の半幅です。
羽二重(胴裏と同じ生地)の衿を付けて、無双にした袖(表裏同じ生地を使った袷仕立て) を付けて完成です~
こんな襦袢、どこで着るの?と思われそうですが、、、
そんなに、大股で歩かなければ、ぴらぴら裾から出てきません。
女物のように袖の振りもないので、後ろからも、見えないし。。。
袖口の見える部分には、紺色の絞りが来るように仕立てたので、袖口から見える襦袢の雰囲気もなかなかいい感じです。
今年の正月は前に仕立てた古代紫の縮緬の着物に合わせました。衿は、グレーの変わり織の半襟をかけました。
この襦袢は、身幅をかなりたっぷりとったので、前合わせが深くて、とても温かいです。(^◇^)
(その分、裾はもたつきますが、どちらかといえば、ジャストサイズより裾割れを気にしなくていいので、歩きやすいかも。。。です。)
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なかなかあでやかな柄の襦袢ですね♪
見えないところこそのお洒落な感じが素敵です(^_-)
by Akira (2014-01-09 22:53)
Akira さん。
まいどです!コメントありがとうございます~!(^^)!
すみません!もう、だんだん、何が普通なのかわからなくなってきました。汗
見えないのをいいことに、どうしようもないことをしてます。笑
その分、ちらっと見えたときには、周りを冷っとさせているかもしれないです。汗
by koji (2014-01-10 08:18)
kojiさんへ:こんにちは。絞りの長襦袢は温かそうですね。色々なテクニックをおもちのkojiさんには,舌を巻いています。「ごちそうさん」に出てくるモッタイナイじいさん?(近藤正臣さん)の衣装を彷彿とさせられます。あちらは、女物仕様だったと思いますが。
by whitered (2014-01-11 10:12)
whitered さん。
まいどです!コメントありがとうございます!
はい、絞り部分のしぼがたっているので、ちょっとふっくらしていて、温かいですね。
縫い方は、いろいろあると思いますが、襦袢なのでそんなに頑張らなくても・・・とおもって、すっきり仕立てにしました。
私は、残念ながら時間があわなくて「ごちそうさん」TVで見たことがないのですが、近藤さんは、女物の襦袢をお召しになっているんですか?!なかなかあだっぽい感じですね。お似合いになりそうです。
着物で、男の方が、訪問着形式のぼかし染を着ているのを見たことがありますが、さすがに表着に訪問着の模様付けは、着られませんが、襦袢だっから、多少の事だから、何でもありかな~と思いました。
もっとも、何でもそうですが、清潔にしていれば、そんなに文句を言うほどの事でもないと思うんですけど、着物好きさんの目は、結構厳しいですからね~私も、十分気を付けます。汗
by koji (2014-01-14 14:30)