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絽長襦袢 [着物]

絹の夏物は去年、絹芭蕉というものを、仕立てた時に

「とうとう、夏物も正絹か~、着物熱もここまで来てしまったね・・・」と思っていましたが、襦袢まで(!)、正絹で、仕立てる仕儀とあいなりました。

次は上布かな・・・・汗

rojuban1.jpg

実はこれ、女物仕立て上がり品です。ばらして、男物に仕立て直します。

rojuban2.jpg

三本駒絽です。

実はこの襦袢手縫いの仕立て上がりなので、端布がついていました。もし、端布がついていなかったら、買いませんでした。

それは、長じゅばんは、対丈に仕立てるので、女物の場合、すそ上げや、内揚げをほどいても、自分の着丈にはならないのです。

それで、端布がある場合は、その布をすそにたします。

一重の襦袢をお召しになったことがある方は、ご存知かと思いますが、襦袢のすそはかなり太い幅ですそくけされています。

布を継ぎ足してもほとんど違和感なく着られるはずです。

rojuban3.jpg

というわけで、背縫い(内揚げまで)、脇縫い、たて襟下部分、袖をほどきます。

人の縫った着物をほどくというのは、なかなか勉強になります。新しい技術をみたり、

ものすごく丁寧に縫われていたり。はては、縫い糸が短くて、ひたすら玉止めばかりでほどくのが、大変だったり。汗

rojuban5.jpg

袖を自分の袖丈に縫い直します。

夏物の絽なので、袖口は耳のままです。

袖下は袋に縫って、端を三角に縫い納めます。装束の一重も、もう少し大きくですが同じように始末しています。

rojuban4.jpg

背縫いは別布をあてて、伏せ縫いします。

身頃は女物なので、肩開きに3cm繰り越しがあります。それを、前身頃に3cmずらし、後ろ身頃の内揚げをほどくとちょうど、前後身頃が同じ長さになりました。

脇は元の寸法では、身幅が広すぎるので、多く縫って、縫い代は割って、耳をおって、本ぐけします。

その時に、後ろ下半身の部分全部にいきしき当てをつけて、耳を後身頃の耳と一足にくけます。

その裾に、別布を足して、着丈を長くします。だいたい、15cmほど長くなりました。

、立襟も、少しだけ、くけ代を出しても足りなかったので、たし布をしました。

rojuban6.jpg

別に作っておいた袖を付けて完成です~

いいですね~とうとう夏の絹の長襦袢・・・・いつ着るんでしょうね~汗

ちなみに女物だった時には、後ろ襟のところに、ずり上がり防止の別布がついていましたが、いらないので外しました。笑

タグ:駒絽 長襦袢


2012-08-21 14:28  nice!(8)  コメント(4)  トラックバック(0) 
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コメント 4

nano

暑い日もまだまだ続く?ようですし
機会も増えるかもしれませんね♪
by nano (2012-08-21 14:47) 

whitered

こんにちは。私は和裁ができないので、kojiさんの記事をみると勉強になります。昔の人は、糸も大事にされていたから玉止めが多いのでしょうか。ちなみに私の夏襦袢は麻と化学繊維のみです。洗濯がしやすいようにですが、絹絽は気を使いますね。
by whitered (2012-08-22 08:46) 

koji

nano さん。
まいどです!コメントありがとうございます。
そうですね!暑いですね本当に。汗
一応、透けるものは8月までですが、今のご時世だと、
9月中旬まで・・・は、難しいですかね~
襦袢なので、そんなに限定はされないと思いますけど・・・
by koji (2012-08-23 12:48) 

koji

whitered さん。
まいどです!コメントありがとうございます!
はい。この仕立てあがった状態の着物は、そんなに古いものではないのですが、どうも、何度かサイズの関係で、手直しを和裁士がしたようです。それで、縫い目が少しごろごろしていて、着心地はそんなによくないかも・・・と、自分でも、絹糸を節約して使うのを反省しました。笑
でも、もったいないですよね。縫い糸。絹だし・・・
この絹絽ですが、水洗いできるもののようです。洗濯機はさすがに無理ですが、手で洗えるようなので、汗を気にせず・・・汗
どんどん着ようと思います。(#^.^#)
by koji (2012-08-23 12:53) 

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